東海道新幹線、新型車両「N700A」は省エネ・リサイクルで進化
2月8日に新型車両「N700A」がデビューした。東海道新幹線で新型社車両としては6年ぶりになる「N700A」は安全性・信頼性を向上させながら、環境性能でも進化したという。
「N700A」の機能
N700AのAは、進歩を意味するAdvanceの略。これまでの内周締結方式ブレーキディスクを中央締結方式に変更する事で、ブレーキ距離を従来より約1~2割短縮した。
台車に振動センサーを装備し、故障を検知すると運転台に表示され、安全性にも力を注いでいる。
東海道新幹線の最高速度は270km/h、自動列車制御装置(ATC)が最高速度を越えないよう自動的にブレーキをかけて速度調整しているが、「N700A」は定速走行装置を使用し、270km/hに近い速度を自動で維持出来、より安定した運転を実現した。
環境性能
「N700A」は安全性・信頼性を向上させる新機能を追加し、従来と同等の省エネ性能を実現、更にリサイクルしやすい素材を積極的に採用した。シートのクッション素材は、日本の新幹線として初となる100%リサイクル可能なポリエステルを採用した。
また、トイレや洗面室の照明には発光ダイオードを採用、車内の照明電力を従来型のN700系に比べ約20%削減している。
JR東海
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