京都市が環境負荷の少ない2つの素材を実用化、製品化へ
京都市が環境負荷の少ない2つの素材を京都大学や市内中小企業と共同研究してきたが、実用化のめどが立ち、製品化に向け開発機器を市産業技術研究所に導入すると京都新聞が報じている。
エコ新素材
2つの新素材は二酸化炭素を削減し節電に貢献し、国際競争力もあるという。
開発素材の1つは、新素材「セルロースナノファイバー」を用いたプラスチックで重さが鉄鋼の5分の1と軽く、強度は5倍、高耐熱という優れものだ。植物繊維成分を分解した素材で、廃棄や原料調達もしやすいという。車体に使用すると普通車1台で20キログラムから30キログラムの重さを軽くし燃費が向上する。
後、1つはLED用の高放熱性セラミックス基板で、発光効率が向上し、節電効果が高くなる。これまでの4万時間といわれるLED寿命を5万から10万時間にする事ができるという。
京都市が製品開発を後押し
2つの新素材の製品化はコストがかかるために京都市が産業技術研究所に成形機や焼成炉など先端機器を整備し、素材の開発促進を後押ししていく。
省エネの風を受け自動車業界では車重を軽くするための新素材開発が活発で、社会全体はLED導入が進んでいる。
車を軽く
メーカーの努力で車重を軽減しても車の所有者が常にトランクに重い荷物を入れっぱなしにして走行しているようでは、メーカー努力も無駄になってしまう。10キログラムの荷物を積んで50キロメートル走ると約15CCのガソリンを余計に消費するという。また、ガソリン40リットルで約30キログラムの重さがあるので、給油時に満タンにしないことも省エネになる。
京都市 公式サイト
http://www.city.kyoto.lg.jp/京都新聞
http://kyoto-np.co.jp