アイガモ利用の無農薬農法の雛出荷が最盛期を迎える
大阪府松原市のカモ生産業者「ツムラ本店」で、アイガモ農法で活躍する孵化した雛たちの出荷が最盛期を迎えていると毎日新聞が報じている。
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アイガモ農法
水稲作で、アイガモを利用した減農薬や無農薬農法をいう。水田に生後20日位のアイガモを田植えした後の水田に放鳥する。放たれたアイガモは雑草や害虫を食べてくれるので人と自然に優しい農法になる。
また、水田を泳ぎ回ることで土や水をかき回し、酸素補給でき糞は稲の養分となる。
注意点としては、アイガモを放鳥する前に水田の周囲にネットを張り電気柵を巡らす場合もある。これは逃亡を防ぐためや野犬などに襲われないようにするためだ。
稲が大きくなり穂を付ける頃、アイガモも立派な親鳥に成長し、水田でのアイガモの仕事が終わり、後数日でアイガモ肉に加工され人間の口に入る。
問題点
アイガモ農法の問題点としては活躍できるのは雛の時だけで親鳥になると雑草だけで無く稲も食べたり、踏みつぶしたりしてしまうので利用できなくなり処分する事になる。その処分に困る農家も多いようだ。
他には柵の設置費用や機械を水田に入れる際に柵を取り外す労力がいる。また、アイガモに必要なエサは水田の雑草だけでは不足する事も多く、別の飼料が必要で経費もかかるという。
農家の努力とアイガモの活躍で収穫された無農薬米は人にも自然にも優しい貴重な米として愛されている。
ツムラ本店
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