2種の気流を持つ富士通ゼネラルの「nocriaX」
左右にファンを持ち、2種類の温度気流をつくり出す世界初のエアコン「nocriaX」を富士通ゼネラルが今年3月に発売した。冷風を体に向けること無く快適な涼風を届けるという空調革命とも呼べるエアコンだ。
開発へのヒント
東日本大震災以降、節電意識が高まり、室内を冷やしすぎずに涼を得る方法が求められ、エアコンと扇風機の併用が見られるようになった。その光景が開発へのヒントになったという。
平成22年に立ち上がったプロジェクトチームは、扇風機と合体したエアコンの技術開発を試みた。左右にファンを搭載する方向へ修練されていくが、商品化への課題は如何に静かに運転し、コンパクトに収めるかだった。
快適な空調を実現
nocriaXの特長は室内の温度を下げるための気流と、室内に対流を起こすための気流を2つの送風機で同時に吹き出す事。
この2種の気流により、冷房時は設定温度が控えめでも涼感を得ながら、冷風を直接浴びないため、冷房が苦手な人も快適さを感じる。暖房時は、両サイドから吹き出す気流が暖気の吹き上がりを抑えて広げ、足元から温めることができる。
高い省エネ性能
運転スタート時は高電圧でハイパワーに、安定運転時は低電圧で設定温度をキープする。また、熱交換率も大幅アップし高能力の冷暖房と省エネの両立を実現して省エネ基準達成率は108%だ。
富士通ゼネラル nocriaX
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