富士の自然環境保全などのためのガイドラインを策定
環境省と静岡・山梨両県が自然環境保全と遭難事故の防止を目的に「富士登山における安全確保のためのガイドライン」を策定し、今月19日に公開した。
本ガイドラインでは、登山者に対して、登山道が全面通行止めとなる7月上旬から9月上旬までの夏山期間以外の時期に、富士登山の知識なく、無計画に富士山へ登ることを禁止している。
登山者一人ひとりに、環境保全の意識向上を呼びかける
また、富士の生態系へ悪影響を与えている登山者の排泄物について、登山者には携帯トイレを持参して、自らの排泄物を回収し、持ち帰るように呼びかけている。
とくに、夏山期間以外は5合目以上の山小屋や公衆トイレが閉鎖されていることが多く、山中に排泄物が残されていることが多い現状から、世界文化遺産の登録でさらなる登山者の増加が見込まれる今後、登山者には今まで以上の環境保全の認識強化が必要となってくる。
シーズン中は、マイカー規制を実施!
この他にも静岡県は、登山者や観光客が集中する夏期の登山シーズンは、県内2つの登山口(富士宮口、須走口)を規制する「静岡県富士山マイカー規制」期間を設けて、交通渋滞の緩和と自然環境保全活動に取り組んでいる。
編集部 つつみ さえこ
「富士登山における安全確保のためのガイドライン」静岡県※PDF
http://www.pref.shizuoka.jp/bunka/bk-010/fujisanpage/guideline/「静岡県富士山マイカー規制」静岡県
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-210/fujisan/