香川県の「うどんまるごと循環プロジェクト」
香川県内の廃棄物を減らすという課題解決を目的に、高松市をはじめ企業、NPO、ボランティア等が共同で、いままで廃棄処分されていたうどんを“資源”ととらえて、新しい発想、価値観に基づいた取り組みで持続可能な資源循環型社会を築く「うどんまるごと循環プロジェクト」を2011年1月から始動している。
プロジェクトで、約5トンのCO2を削減した実績も
「うどんまるごと循環プロジェクト」の基本コンセプトには、“うどんで うどんを茹でる”“うどんから うどんを作る”といったユニークな発想があり、実際、うどんまるごと循環コンソーシアムは、うどん残渣(ざんさ)からうどんを茹でる燃料となるバイオエタノールを作り、うどんからできた液肥で県産小麦や野菜を作る活動を行っている。
また、昨年のプロジェクトでは、約5トンのCO2の削減に成功した他、循環型社会のシステム・モデルを築くための企業およびうどん店などとの連携に成功している。
今秋には、うどんから作られたエネルギーを売電予定
さらに最近では、エネルギー・コスト収支などの費用対効果や、バイオエタノール・液肥の活用先の確保などを考えた新プロジェクト「うどん県。さぬき油電化プロジェクト」を掲げ、地元の産業機械メーカー・株式会社ちよだ製作所が、バイオガスなどの新しいプラントを整備して、今秋から、四国電力株式会社に売電をスタートする予定となっている。
また、うどん残渣からできたバイオエタノールや液肥の活用先確保のため、うどん店や有機栽培農家などに使用を呼びかる他、「うどんバイオエタノール」や「うどん液肥」として商品化も検討している。
編集部 つつみ さえこ
「うどんまるごと循環プロジェクト」うどんまるごと循環コンソーシアム
http://udon0510.jp/