消費電力・重量を50%削減
堀場製作所(以下、HORIBA)は5月15日、自動車の排ガスに含まれるNOxやCOを測定する車載型排ガス測定装置「OBS-ONE」を発表した。
独自の排ガス計測技術や分析計の小型化により計測システムの消費電力および重量の50%削減を実現した。車載型としては世界最小となる。
(画像はプレスリリースより)
HORIBAは排ガス規制や自動車開発の要求に応じて最新技術の測定装置をグローバルに提供してきたエンジン排ガス測定分野のパイオニアだ。
現在、サービス面の信頼性と性能により世界シェア80%を占めるデファクトスタンダードとなっている。車載型排ガス測定装置についても、2002年の市場投入以降、世界で提供してきた。
欧州で排ガス規制の動き
自動車の排ガスは、地球環境に対する意識の高まりとともに、特に欧州において規制が強化される見通し。
そうした流れの中で、HORIBAは「多様な測定ニーズに対応する排ガス計測システムを提供することで、地球環境保全に向けた技術開発に貢献」するとしている。
「OBS-ONE」は7月から受注開始。欧州での排ガス規制により測定装置の市場規模が2年で倍増すると言われる中、主力製品である大型排ガス測定装置や小型軽量な車載型等において、2017年度までに累計売上高40億円を目指す。
堀場製作所 ニュースリリース
http://www.horiba.com/