新型FCVを発表
トヨタ自動車株式会社はセダンタイプの新型燃料電池自動車(FCV)を公開した。
(画像はプレスリリースより)
2014年度内に国内のトヨタ店・トヨペット店にて価格700万円程度(消費税抜き)で販売する。なお、米国・欧州では価格は未定だが、2015年夏頃の発売で準備している。
当面は、水素ステーションの整備が予定される地域(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、愛知県、大阪府、兵庫県、山口県、福岡県)とその周辺地域の販売店を中心に販売する。
FCVは究極のエコカー
同社はFCVの開発に20年来取り組んできた。水素と酸素の化学反応で発電するFCスタックや燃料の水素を貯蔵する高圧タンクなどのFCシステムは自社で開発。2002年から燃料電池ハイブリッド車「トヨタFCHV」を日米で限定販売している。
すでに航続距離約700km、燃料補給の水素満充填にかかる時間は約3分(厳密には水素ステーションの仕様で多少異なる)で、ガソリンエンジン車と同レベル。何より、FCVは走行中に水素と酸素が化学反応した水しか排出しない。
自動車用燃料の多様化に応え、CO2や環境負荷物質を排出せず、なおかつガソリンエンジン車並みの利便性をもつFCV、そのポテンシャルの高さから同社は究極のエコカーと考える。
水素はガソリンに代わる燃料として太陽光・風力などの自然エネルギーからの製造も可能、電気よりエネルギー密度が高いから貯蔵・輸送が容易、そのうえ幅広い用途がある。トヨタグループでは現在、燃料電池バス、家庭用燃料電池、燃料電池フォークリフトなどを開発している。
トヨタ自動車株式会社プレスリリース
http://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/3274916/