直流給電システムとは
興和株式会社は、直流電源装置を製造販売する東京整流器株式会社とともに、再生可能エネルギーを最大限に有効活用できる「直流給電システム」の販売を開始した。
(画像はプレスリリースより)
これは太陽光・風力発電などの再生可能エネルギー(直流)と蓄電池からの電気(直流)をLED照明器具や空調設備などに直接「直流」で電流供給するシステム。
一般的に再生可能エネルギーはパワーコンディショナーでの「交流」の変換が必要だが、このシステムでは「直流」のまま給電、変換ロスを削減して電気代を削減する。電磁ノイズの低減、ゆらぎのない直流波形も特徴。最大のポイントは蓄電池と組み合わせて非常用電源になることだ。
直流給電システムを導入すると
同システムは、オフィス・店舗、官公庁、工場、医療関係施設、教育機関施設などでの有効利用が想定される。また、大規模災害などの非常時に指定避難施設における危機管理対応の活用も期待できる。
すでに八千代銀行(登戸支店)では、蓄電池と太陽光発電システムを組み合わせた直流給電式LED照明システムとして今年2月に導入している。その結果、晴天や曇りの日にはほぼゼロエネルギー化を実現し、1日平均2500円だった照明電気料金が200円に削減された。
このシステムは蓄電池とロスの少ない直流給電の組み合わせにより、昼間に取り込んだ再生可能エネルギーを夜間に供給し、不足分を電力会社からの電気で補う。主は自己発電で電量会社の電気は従となる「電力の地産地消」が、低炭素社会実現に寄与すると興和は考えている。
今後、環境・省エネ事業におけるノウハウ・サービスと商社事業における販売チャネルを活用し、直流給電システムの販売を進めていく。
興和株式会社プレスリリース
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