感熱紙をエコナノ化
株式会社サトーはCO2の放出を抑える「エコナノ」の技術を用いた感熱紙(糊なし基剤)の発売を開始した。
(画像はプレスリリースより)
同社は環境問題に対応するために、全商品のエコナノ化を推進している。今回、ラベルの粘着剤に適用していたエコナノ技術を、用紙に塗布する技術を新たに開発。粘着剤を使用しない感熱紙のエコナノ化に成功した。これで、焼却時に発生するCO2は通常の感熱紙の80%以下に削減される。
この製品は製造業以外でも、物流・アミューズメント・アパレル業界などに幅広く導入できる。標準帳票、ジャーナル、チケット、振込用紙、値札(タグ)といった用途を想定している。
紙の厚さは80、105、120マイクロメートル(1mmの1000分の1)の3種類あるが、今後は利用者のニーズで追加していく。
エコナノ
エコナノは焼却時にCO2を吸収する世界初のラベル。東京理科大学の阿部正彦教授、東京理科大発ベンチャーのアクテイブ株式会社とともに同社が2011年に開発した。
CO2を吸収するしくみは、200ナノメートル以下のカプセルに含まれたCO2吸収剤をラベルの粘着剤に添加。吸収剤にはナノサイズの孔が開いていて、焼却時に融解も気化もせずに燃焼で発生したCO2と周囲のCO2を吸収する。その結果、20%以上のCO2削減効果が発揮されるというもの。
株式会社サトーのプレスリリース
http://www.sato.co.jp/topics/2014/07-23-co2-4.htmlエコナノ
http://econano.sato.co.jp/