新たな都市緑化
株式会社フジクラ、三井住友海上火災保険株式会社、森ビル株式会社の3社は、東京都が官民連携で推進する「江戸のみどり復活事業」に参画した。
(画像はプレスリリースより)
東京都環境局は、生きものの生息空間と在来種に配慮した新たな東京の都市緑化に取り組んでいる。「江戸のみどり復活事業」はこの一環で都が企業と連携、在来種植栽の普及により東京の生物多様性を保全・回復していく。
公募審査で選ばれた3社はいずれも先駆的な在来種植栽を展開しており、同事業では植栽管理上の課題を検証する。また、「在来種植栽の管理等に関する検討会」で効果的な普及や啓発の方策を検討し、都民や民間事業者などに在来種植栽に関する知見を発信する。
すでに第1回検討会を7月に開催。今後、在来動物に配慮した害虫駆除方法や不快害虫の対策、植栽管理コストの削減方法、モニタリング手法などの実証実験に着手する予定だ。
3社が取り組む在来種植栽
フジクラは、本社の敷地に2200平方メートルのビオトープ「フジクラ木場千年の森」を2010年に設置して、数百年前の武蔵野の再現に取り組んでいる。同事業で在来種植栽の課題、利用者意識調査、モニタリング手法を実施。
三井住友海上は、神田駿河台の敷地内の緑地に在来種中心の樹種を植栽して、薬剤を散布しない緑地管理を行い、その効果を調査している。将来的に皇居と上野公園をつなぐエコロジカル・ネットワークの形成を目指している。
森ビルは、アークヒルズ仙石山森タワーで高中低木から地被類まで在来植物による林層構成で生物多様性を維持。同事業で捕食動物を活用した害虫抑制、在来植栽の維持管理のコスト削減などを手がける。
株式会社フジクラのプレスリリース
http://www.fujikura.co.jp/newsrelease/2039297_2220.html東京都環境局・江戸のみどり復活事業
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/