複合機への搭載を開始
株式会社リコー(以下、リコー)は、2016年5月30日、市販回収材から繰り返し使える再生材を開発し、今年度に発売される複合機に搭載する計画を発表した。
同社は、これまでに、使用済みリコー製品由来のプラスチック再生材(クローズドリサイクル)を活用してきたが、今後は、新開発の再生材を加えて、複合機に搭載するプラスチック再生材比率の向上と、新規に用いる資源量の削減に努める方針である。
市販回収材を活用
リコーは、同社のリサイクル材料評価技術と新日鉄住金化学株式会社(以下、新日鉄住金化学)の改質技術を活用し、新日鉄住金化学とこのたびの再生材を共同開発した。
原材料には、容器包装リサイクル法で回収されたプラスチック製包装容器と、家電リサイクル法で回収された家電製品のプラスチックを用いている。後者に含まれている不純物の除去には、三菱電機株式会社の子会社、株式会社グリーンサイクルシステムズの技術を活用した。
開発した再生材は難燃性と強度が高いため、高品位プラスチック材料として複合機に活用でき、さらに、再生を繰り返しても品質は維持されている。リコーは、この再生材を給紙トレイなどに活用し、徐々に用途を広げるとしている。
再生材材料の対象を市販回収材へと拡大した上に、再生材の繰り返し利用を実現したことで、石油由来の資源量削減への貢献が期待される。
株式会社リコー ニュースリリース
http://jp.ricoh.com/