営業車両への搭載は初
株式会社東芝は、リチウムイオン二次電池「SCiB」と充放電制御装置とを組み合わせた非常走行用電源装置を、東京地下鉄株式会社の銀座線1000系車両向けに納入したと、2016年6月14日に発表した。
非常走行用電源装置は40編成分で、同社製の装置が営業車両に搭載される初めての案件となる。納入は3月に開始し、4月から搭載車両の営業運転を行っている。
「SCiB」の高い安全性と耐低温特性
蓄電池に採用されたリチウムイオン二次電池「SCiB」は、外力などが原因で内部に短絡が生じても熱暴走しにくいため、安全性が高い。また、真冬に氷点下となっても耐低温特性により性能が損なわれることはない。
さらに、平常時に架線から蓄電しておいた電力を、非常時に車両の主回路に供給するため、停電の発生時に乗客を最寄り駅まで輸送することができる。車庫から外部電源で出庫していた車両への電力供給も可能となる。
同社は、今後も、鉄道車両用システムと合わせて、系統用蓄電池システム、アイドリングストップシステム、EVバスシステムなどに活用される「SCiB」を積極的に展開する方針である。
(画像はプレスリリースより)
株式会社東芝 プレスリリース
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