地産地消型エネルギーシステムのモデル
福岡県、トヨタ自動車九州株式会社、九電テクノシステムズ株式会社、豊田通商株式会社は、2016年6月28日、再生可能エネルギーから水素を製造し、利活用するモデル事業を実施すると発表した。
この事業は、地産地消型エネルギーシステムのモデルを構築する事業として経済産業省の補助事業に採択された。
工場内フォークリフトへの活用は初
同事業では、トヨタ自動車九州の宮田工場内に設置した太陽光発電、水素製造・貯蔵・輸送・供給システムで水素を製造し、その水素で工場の燃料電池フォークリフトや定置用燃料電池を稼働させる。太陽光由来水素を工場の燃料電池フォークリフトに活用する取り組みは全国で初めて。
水素利活用システムの導入は2016年度中に行い、運用開始は2017年3月を予定する。バックアップとしての系統電力とバランスを図り、再生可能エネルギーの余剰分は工場内の電力とする。
2017年度に定置用燃料電池を設置し、その電気、熱により車両や発電機器などの機器も稼働させる。そのため、機器の用途や利用時間帯をマネジメントするシステムの構築を計画している。
同工場では、系統電力使用量の削減と共に、従来の電動フォークリフトの利用時よりCO2が約半分に削減されると見込む。今後、この水素利活用システムを他の工場、事業所に導入する考えである。
(画像はプレスリリースより)
豊田通商株式会社 プレスリリース
http://www.toyota-tsusho.com/