バイオマス産業都市構想
アミタ株式会社は、2015年10月に宮城県三陸町に開所したバイオガス施設「南三陸BIO(ビオ)」が、同町の生ごみに関する一般廃棄物処理業許可を取得したことを、2016年7月12日に発表した。
「南三陸BIO」は、同町がバイオマス産業都市構想実現の第一弾として構想・事業化したリサイクル工場。同町内の家庭で排出された生ごみ・し尿処理泥などの有機系廃棄物を発酵処理し、バイオガスと液体肥料(液肥)を生成する。
開所以来、バイオガスを施設内の発電などに活用し、液肥を地元の農地に有機質肥料として還元してきた。今回、操業の安定化を受けて、南三陸町からの処理受託に加えて、同町内のホテルや飲食店など事業所から生ごみ処理に限定された処理を受託した。
リサイクル・ループ実現の可能性
「南三陸BIO」では、許可取得により、町内の飲食店などで出された生ごみからも液肥をつくることができる。
同時に、今後、液肥を用いて育成された米や野菜を同町内の飲食店で消費するという、リサイクル・ループが可能になる。これは同町内で地域資源・地域経済が循環する仕組みづくりにつながる。
創出される電力は、年間365トンの資源が新たに投入された場合、液肥の増加はほぼ同量が見込まれ、ガスの増加量は年間37,230立方メートル、発電量で1日に196キロワット時、1年に71,596キロワット時となる。買電価格15円で年間1,070,000円の経費が削減される。
(画像はプレスリリースより)
アミタ株式会社 ニュースリリース
http://www.amita-net.co.jp/