ごみ焼却発電プラントの高まる需要
Hitz日立造船株式会社(以下、Hitz日立造船)の子会社であるHitachi Zosen Inova AG(以下、HZI)は、2016年7月15日、英国のバッキンガムシャー州のごみ焼却発電プラントを竣工したと発表した。
欧州の都市でのごみ処理は、英国、ポーランドなどを筆頭に埋め立て処理の占める比率が高い。近年、これらの国々においてごみ焼却発電プラントの需要が上昇している。
衛生的なごみ処理と電力創出
HZIはごみ焼却発電プラントの設計、建設、保守事業を手掛けているが、このたび、スペインの建設会社のFomento de Construcciones y Contratas S.A.が英国子会社、FCC Environment(UK)Ltd.(以下、FCC Bucks)を通して出資した特別目的会社FCC Buckinghamshire Ltd.向けに建設工事を行った。
これは、ロンドンの北西110kmに位置する同州キャルバート周辺のごみ焼却発電事業について、FCC Bucksがバッキンガムシャー州議会からFCC Bucksが請け負い、HZIに発注したプラント。工事にはフルターンキーによる土建工事なども含まれていた。
プラントは1日900トンを処理するストーカ式焼却炉を備え、27,700kWの発電出力をもつ。ごみの衛生的な焼却処分に加えて、約36,000世帯に電力を供給する能力がある。さらに、地元の雇用を創出することが期待されている。
(画像はプレスリリースより)
Hitz日立造船株式会社 ニュースリリース
http://www.hitachizosen.co.jp/