強風時でも安定的に発電
一般財団法人日本気象協会は、株式会社チャレナジー(以下、チャレナジー社)が2016年8月7日から沖縄県南城市で実施する「台風発電実証実験」を支援すると発表した。
回転する円柱が風を受けると「マグナス力」が発生するが、この力で風車を回して発電するのが「垂直軸型マグナス風力発電機」。
円柱の回転数を風速に合わせて制御することで、強風時でも安定的に発電できるため、台風による風のエネルギーの活用を可能にする発電機として期待されている。
チャレナジー社は「垂直軸型マグナス風力発電機」の実用化を目指し、台風時に安全に稼働させた後、安全に停止させる「台風発電実証実験」を行う。
従来のプロペラ風力発電機の場合、風速25mを超える強風下では安全確保のために稼働を停止させる設計となっている。
風況観測の支援と気象情報の提供
日本気象協会は、チャレナジー社の風力発電機の技術実証を支援するため、実証実験内の風況観測を行う。
また、オンライン気象情報サービス「MICOS Fit(まいこすふぃっと)」を用いた「チャレナジー台風気象情報サイト」を構築して、実証実験に必要な気象予測・気象情報を提供する。
「MICOS Fit」からの台風に関する気象情報は実証実験施設とチャレナジー本社で閲覧可能にし、計画立案や安全対策などに役立たせる。
さらに、日本気象協会が運営する天気予報専門サイト「tenki.jp(てんきじぇーぴー)」にて、「垂直軸型マグナス風力発電機」の取り組みを紹介する。
(画像はプレスリリースより)
一般財団法人 日本気象協会 ニュースリリース
http://www.jwa.or.jp/株式会社チャレナジー
https://challenergy.com/