電力と熱の供給契約を締結
カルビー株式会社、キヤノン株式会社、久光製薬株式会社の3社は、宇都宮市に所在する清原工業団地内での電力と熱(蒸気や温水)の供給契約を、東京ガス株式会社100出資子会社の東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社(以下、TGES)と締結したことを2016年8月25日に発表した。
これは、3社が省エネやCO2削減による環境負荷低減を目指し、東京ガスとTGESと連携して進めてきた、内陸型工業団地における国内初の工場間一体省エネルギー事業である。
清原工業団地エネルギーセンター(仮称)を建設へ
団地内に隣接する異業種3社の7事業所では、電力と熱の需要状況が時間や時期で異なる。
同事業ではこれらの情報をエネルギーマネジメントシステムに集約し、効率的に供給することで、単独の事業所では実現不可能な大規模の環境負荷低減(約20%の省エネと約20%のCO2排出量削減)を見込む。
TGESは、10月から「清原工業団地エネルギーセンター(仮称)」の建設に着手し、2019年1月の竣工を予定する。同センターは3万kW級のガスコージェネレーションシステム(ガスコージェネ)と45t/h級の蒸気ボイラを備え、電力自営線などの供給インフラとなる。
このガスコージェネには、停電状態で自立起動する発電機で運転を再開するブラックアウトスタート仕様を採用しているため、停電時でも電力と熱(蒸気や温水)の供給安定性が向上し、BCP(事業継続計画)の強化につながる。
(画像はプレスリリースより)
カルビー株式会社、キヤノン株式会社、久光製薬株式会社、東京ガス株式会社、東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社 プレスリリース
http://www.tokyo-gas.co.jp/