電力の安定供給に向けて
東芝のインド現地法人、東芝電力流通システム・インド社(TTDI)はケニアの送配電会社、ケニア電力電灯会社(KPLC)と覚書を締結し、電力の安定供給と環境に配慮した送配電機器の導入について検討を開始すると、2016年8月25日に発表した。
経済成長に伴う電力需要が拡大しているケニアでは、電力普及率は約56%と送配電網の整備の遅れが課題となっている。
KPLCは2020年までに電力普及率70%の達成を目標に掲げ、送配電網の整備とともに電力損失の低減も目指している。このたびの両社の合意もその一環で行う。
KPLCに納入した実績
TTDIはすでにKPLCに対して配電用変圧器を納入した実績をもつ。2015年9月に受注した約4,000台を2016年3月に納入完了後、4月に新たに約8,000台を受注し、6月から納入を進めている。
今回の覚書締結に至った背景には、TTDIがこれまでに提供した製品の機能性や品質、電力の安定供給を実現するソリューションが評価されたことがある。
今後は、合意に基づいて同国内に導入する機器を決定していく。設置するのは、配電電力の損失低減に効果が高いアモルファス金属を用いた配電用変圧器やCO2ガス絶縁型配電用変圧器、従来型の気中絶縁開閉装置と比べ設置面積が15%のみとなる33kV固定絶縁型開閉装置(SIS)を予定する。
(画像はプレスリリースより)
株式会社東芝 プレスリリース
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