省エネ住宅の基準
特定非営利活動法人 日本外断熱協会(以下、JAEI)は、2016年8月25日、JAEI会員の株式会社ハヤシ工務店(以下、ハヤシ工務店)製作のドア・サッシを採用した省エネ住宅について、北米で最高基準「PHIUS+ 2015」の仮認証を取得したと公表した。
「PHIUS+ 2015」基準は米国パッシブハウス協会(PHIUS)が提唱する省エネ住宅の水準。ドイツ生まれの省エネ住宅であるパッシブハウスは建物の性能向上によりエネルギーの消費を抑えた生活を実現する住宅をいう。
ドイツのパッシブハウス基準がドイツ中部の気候に即して冷房・除湿実績が劣るのに対し、米国の同基準は、暖房負荷の他、冷房・除湿負荷、暖房・冷房設備容量の基準値を気候条件で指定したものになっている。
温暖地域のパッシブハウス
ハヤシ工務店は、地域の気候条件を優先すること、経済性と健康リスクを考慮すること、外皮の熱・湿気に配慮することを特長とした高耐久住宅を提供している。
同社が拠点とする千葉県旭市は潮風が強いマイルドな海洋性気候で、冷房負荷を課題としていた。これを解決するため、Fraunhofer建築物理研究所の建物熱・湿気性能予測アプリ(WUFI Passive/Plus 3.x)を活用し、超高断熱・高気密外皮を備えた高耐久住宅を設計した。
この住宅が完成後、外皮の防露性能や耐久性に配慮した温暖地域のパッシブハウス事例として同基準に認定される見込み。認証の取得は国内で2例目であるが、国産のドア・サッシを採用した住宅では国内初となる。
(画像はプレスリリースより)
特定非営利活動法人 日本外断熱協会のプレスリリース/@Press
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