住宅群と事業所をネットワーク化
積水化学工業株式会社 住宅カンパニーは、茨城セキスイハイム株式会社が分譲したつくば市の「スマートハイムシティ研究学園」において、家庭用蓄電池を連携させて太陽光発電電力利用の最大化を目指したバーチャルパワープラント(VPP)の実証試験を実施することを2016年8月30日、発表した。
これは経済産業省「バーチャルパワープラント構築事業費補助金」事業の採択を受けて実施するもので、VPPの構築と運用に向けた実証データの取得を目的とする。
VPPとは太陽光発電や燃料電池、蓄電池など複数の分散電源を通信ネットワークでまとめ、1つの仮想の発電所のように機能させるシステムのこと。
EMSで複数の家庭用蓄電池を統合・制御
「スマートハイムシティ研究学園」のエネルギー自給自足型スマートハイムには大容量太陽光発電システム(PV)、家庭用蓄電池、コンサルティング型ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)が搭載されているが、時間帯・天候により発電電力の不足・余剰が発生する。
実証試験は、「タウン・エネルギー・マネジメントシステム」を用いて住宅20棟の家庭用蓄電池をクラウド上で統合・制御し、蓄電したPV発電電力を既存配電網に逆潮流を行う。さらに、スマートハイム住宅間、住宅と積水化学つくば事業所との間でその電力をシェアするというもの。実証期間は2016年10月~2018年9月。
電力シェアにおける発電電力の活用度や蓄電池制御による太陽光電力の利用効率の変化、電力のピークカットの効果、蓄電池からの電力逆潮流による配電網への影響、VPPによるスマートハイム所有者のメリット創出などを検証する。
(画像はプレスリリースより)
積水化学工業株式会社・茨城セキスイハイム株式会社 プレスリリース
http://www.sekisuiheim.com/