環境負荷の低い包装材を展開
大日本印刷株式会社(DNP)は、再生可能原料を使用した「認証ナイロンフィルム包装材」を開発し、「TOKYO PACK2016(2016東京国際包装展)」(10月4~7日・東京ビッグサイト)に出展する。
DNPは環境負荷が低く持続可能性に配慮した包装材として、砂糖精製後のサトウキビ廃糖蜜やとうもろこしなどの植物由来原料を一部に使用し、石油の使用量を削減した「バイオマテック PE(ポリエチレン)フィルム」などを製品化する他、環境負荷を定量的に評価する手法で製品のライフサイクル全体の温室効果ガスを削減している。
石油由来原料の代替効果を認証
今回の「認証ナイロンフィルム包装材」は、世界大手総合化学メーカーのドイツ・BASFによるマスバランス方式を利用したもの。
ナイロン樹脂を再生可能原料(バイオナフサやバイオガス)で製造すると仮定し、必要な再生可能原料を算出後、石油由来原料に代替する効果を製造したナイロン樹脂製品に配分する。
興人フィルム&ケミカルズ株式会社がこのナイロン樹脂を用いて製造したナイロンフィルムをDNPに供給し、DNPが「認証ナイロンフィルム包装材」として展開する。
他の製品で使用した再生可能原料が厳密に管理され、製造や管理システムを第3者認証機関が監査することで、ナイロン樹脂の製造に再生可能原料が含まれなくてもナイロンフィルムに石油代替効果が付与される。現在、3社は製造工程で第3者認証機関の認証取得を進めている。
「認証ナイロンフィルム包装材」は持続可能な部材と位置づけられるため、同包装材を採用した製品を提供する企業は環境配慮の姿勢が評価され、環境負荷の低減に貢献することになる。
大日本印刷株式会社 ニュースリリース
http://www.dnp.co.jp/news/10127739_2482.htmlTOKYO PACK2016
http://www.tokyo-pack.jp/