100%再資源化
新日鐵住金株式会社(以下、新日鉄住金)は容器包装プラスチックリサイクル手法の認知度向上を図るため、特設サイト「発見!製鉄所のプラスチックリサイクル」を開設したと2016年10月3日、発表した。
容器包装リサイクル法が施行された2000年、新日鉄住金はコークス炉化学原料化法によるプラスチックリサイクルの取り組みを始めた。
これは製鉄所で実施するリサイクル手法で、分別回収された容器包装プラスチックに事前処理を施し、コークス炉での無酸素状態の熱分解を経て100%再資源化する。
このリサイクル手法は、製鉄所内の既存設備を活用する点、プラスチックを高温で化学分解するため燃焼による有害物質の残留がない点など、効率性と安全性に優れ、CO2削減効果が高い。
資源化の内訳は、炭化水素油40%、コークス20%、コークス炉ガス40%。炭化水素油はプラスチック原料などに再生され、コークスは製鉄原料に、コークス炉ガスは製鉄所のエネルギーに使う。新日鉄住金の製鉄所7カ所で年間約20万トンの容器包装プラスチックを処理し、2000年以降の累計は約250万トン、CO2排出削減効果は約800万トンになる。
幅広い年代にアピール
「発見!製鉄所のプラスチックリサイクル」は同リサイクル手法を導入した君津製鉄所をモデルとして、リサイクル工程を動画やアニメーションで紹介する他、リサイクルの効果や概要をわかりやすく解説する。
サイトを通して、リサイクル意識の喚起や容器包装プラスチックの回収率向上を目指し、循環型社会の形成に貢献する目的がある。
(画像はプレスリリースより)
新日鐵住金株式会社 プレスリリース
http://www.nssmc.com/news/20161003_100.html特設サイト「発見!製鉄所のプラスチックリサイクル」
http://www.nssmc.com/csr/plastic-recycle/