地域電力会社に向けて
ワタミ株式会社は、子会社のワタミファーム&エナジー株式会社(以下、ワタミF&E)が2016年10月28日、大分県臼杵市に“地域電力会社”を目指す「うすきエネルギー株式会社」を設立したと発表した。
臼杵市は「水源涵養の森林づくり」を推進する。雨水を貯留することで河川に流れ込む水量を平準化し、川の流量の安定と洪水の緩和をもたらすというもので、森林土壌を通過した雨水で水質を浄化する効用もある。
ワタミグループは2010年の農場開設を機に臼杵市と関わり、同グループが2014年に同市の森林再生事業に、ワタミF&Eが「バイオマス産業都市構想」に基づく資源循環の取り組みに参画するなど、同市との連携を深めている。
エネルギーの地産地消から
ワタミF&Eは、再生可能エネルギー(FIT電源)を活用した電力事業を2014年から開始し、臼杵市には公共施設や民間事業者に電力を供給してきた。
このたび立ち上げた「うすきエネルギー株式会社」では、当面は九州電力と日本卸電力取引所で購入した電力を供給するが、将来的には、木材や醸造副産物など、地域で未使用のバイオマス資源を活用した電力の調達を計画している。
地元で発電された電気を購入し、臼杵市内の事業施設や一般家庭を中心に供給するエネルギーの地産地消に向けた取り組みを進め、地域で調達した電力、エネルギー(熱、ガス、薪などの木材)の供給により地域事業の成長を図る。
また、地域企業などの「うすきエネルギー株式会社」への出資を通して同社の地域性を高めると同時に、地域の雇用につなげるなど地域活性化に寄与する考えである。
(画像はプレスリリースより)
ワタミ株式会社 ニュースリリース
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