燃料電池の需要拡大に対応
株式会社SCREENファインテックソリューションズは、2016年11月17日、燃料電池の量産化を強力に支援する装置として、直接塗工法による燃料電池の量産装置を重点顧客に納入したと発表した。
エネルギー供給の安定化や地球温暖化対策に向けて水素社会の実現が推進されるのに伴い、2030年には、燃料電池自動車が全世界で累計80万台、家庭用燃料電池(エネファーム)が530万台の普及を見込まれ、市場規模は6兆4,923億円規模まで成長すると予測される。
将来の需要拡大に対し、燃料電池の製造工程を短縮する、あるいはコストを低減する技術が求められる中、同社は、NEDOの助成を受けて、2013年から量産製造技術の開発に取り組んできた。
電極触媒に直接塗工・乾燥
同社は塗布・乾燥技術とノウハウを活用し、イオン伝導性をもつ高分子膜を電解質に用いた固体高分子燃料電池の電解質膜に、電極触媒を直接塗工・乾燥できる技術を実現した。
この技術を搭載して開発した燃料電池製造装置「RTシリーズ」は、触媒層と電解質膜で構成された燃料電池用電極膜のロールto ロール方式で連続生産ができ、生産性の向上と生産コストの低減を達成すると共に、検査装置の組み込みにより品質管理も行う。
(画像はプレスリリースより)
株式会社SCREENファインテックソリューションズ プレスリリース
http://www.screen.co.jp/fpd/information/ft161117_005.html