センサー機器の駆動方法として
株式会社フジクラは、2016年11月15日、エネルギーハーベスティング用色素増感太陽電池を開発し、米国で開催される「Energy Harvesting USA 2016(11月16日、17日)」で開発品を参考展示することを発表した。
エネルギーハーベスティング(環境発電)はAC電源の設置工事が不要でバッテリー交換の手間もかからず、廃棄物を出さない環境に優しい方法である。
そのため、開発の進むIoTの分野で多様なセンシングシステムの使用が見込まれる中、これらのセンサー機器を駆動する方法としてエネルギーハーベスティングが有望視されている。
太陽電池の薄型化に対応
同社がエネルギーハーベスティングデバイスとして2015年に発売した色素増感太陽電池は、直射日光が当たらない照度環境下にあっても優れた発電特性をもつ製品であるが、センサー機器の小型化に伴い、更なる小型薄型化が求められていた。
このたび、同社はエネルギーハーベスティングの用途に最適の太陽電池を開発した。素子の封止構造の簡素化に成功したことで、従来製品より約1.2倍の発電有効面積を得ながら、2.5mm厚とこれまでのおよそ半分の厚さのモジュールを実現したもの。
同社は、IoTセンサー機器の完全バッテリーレス化の実現やZEB(ネットゼロエネルギービル)での採用など、色素増感太陽電池を通して環境に配慮した社会づくりに貢献する考えである。
(画像はプレスリリースより)
株式会社フジクラ ニュースリリース
http://www.fujikura.co.jp/