光源に青色LEDを使用
サンケン電気株式会社は、超高演色タイプのLED照明「NVR1GB04Q1U1NSC」を開発し、2016年11月末から販売を開始すると発表した。
同社の新製品は明るさと発光色が調整可能で、太陽光に近い色の見え方、超高演色を実現したLEDベースライトである。
一般的な高演色タイプのLED照明は光源となるLEDの特性により色温度が5,000K(ケルビン)前後までとなっているが、光源のLEDを通常の近紫外色の代わりに青色を使用した独自の工夫により、これまで実現が困難であった色温度6,500K前後まで高めることに成功した。
製品寿命を約2倍に
既存製品はLEDとしては20,000H程度と寿命が短かったが、この課題に対しても青色LEDの使用で、40,000Hと約2倍の大幅な長寿命化を同時に実現している。
この結果、蛍光ランプの演色性の区分で、演色AAAクラスとしてRa(平均演色評価数)90を超える95を達成した。青色系の光源は紫外線を出さないことから、照射対象物の色劣化防止効果も期待できる。
新製品のLED照明は印刷物や車両などの厳密な色検査用に、あるいは高い色再現性と色劣化をしない点から美術館・博物館の照明などの用途に適している。標準価格は99,800円(消費税抜き)となっている。
(画像はプレスリリースより)
サンケン電気株式会社 ニュースリリース
http://www.sanken-ele.co.jp/news/contents/20161128.htm