LNG・原油供給国
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、2014年1月9日にオマーン石油・ガス省(MOG)と締結した「石油・天然ガス分野における技術協力に関する覚書」の延長に合意し、延長文書に署名したことを2016年12月28日に発表した。
日本にとってオマーンは地政学上に重要で、歴史的に良好な関係を築いている国である。また、港湾がホルムズ海峡のインド洋側に位置するため、LNG・原油の安定的な供給国でもある。
共同事業で油ガス田の課題解決
このたびのMOUの延長により、JOGMECは、オマーンが抱える技術課題(油田の減退で増加した随伴水の処理や燃焼廃棄される低圧ガスの回収など)の解決に向けて日本の先端技術を適用する共同事業を検討する。
共同実施の継続や実施の検討を合意した共同事業としては、油ガス操業上の問題に対する水処理・ガス利用に関連する技術や、先端技術活用のために同国マスカット市で開催するセミナーなどの人材育成・研修事業、油田の増進回収法に関する事業がある。
これらの事業を進める中で、JOGMECや石油開発分野以外の日本企業と同国との関係を強化すると同時に、日本企業の自主開発原油の維持・拡大につなげることも視野に入れている。
(画像はJOGMECのHPより)
JOGMEC ニュースリリース
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000225.html