スマートハウスの中核技術としてHEMS・蓄電池など開発
トヨタホームは12日、スマートハウス実現の中核技術となる、ホーム・エネルギー・マネジメント・システム(HEMS)、家庭用蓄電池、EV・PHV充電器、非常時給電システムを各社と共同で開発し、近く販売開始するトヨタホーム新商品に搭載すると発表した。
これらは、「家と車のエネルギー連携」を実現すると同時に「Vehicle to Home」(車から家への給電)の先駆けとなる技術となり、HEMSを中核に「車との充電連携」と「車・家庭用蓄電池からの非常時給電」など、車両との連携システムを実用化したのは国内初とのこと。
HEMSは、太陽光発電、エコキュート、蓄電池といった家庭内のエネルギー機器とEV・PHVをつなぎ、“見える化”や“制御”により、エネルギーとCO2削減に寄与する役割を担う。
HEMS、蓄電池との連携でピークシフトや深夜電力利用も
具体的に蓄電池は、系統電力との連系でピークシフトにより、系統電力負荷が高い時間帯に買電を抑制できる。また、通信でのサービス機能を持つ「トヨタスマートセンター」と連携、外出先から施錠忘れの確認・施錠やエアコンのオン・オフ、帰宅前のお風呂のお湯張りなど便利で安心な機能も有している。
さらに、HEMSとの連携で深夜に充電し昼間のピーク時の系統電力消費を抑制でき、時間帯別電灯契約の場合は安価な深夜電力の充電でコストメリットも出る。また、非常時給電システムとの組み合わせで、停電時の特定の部屋照明など最低限の作動が可能になる。(電池容量は8.4kWh)
環境貢献や節電、安全・安心に寄与
また非常時給電システムは、災害などの停電時でも生活に最低限必要な電力を外部電源から得ることで、生活の安全・安心を確保することができる電力供給システム。家庭用蓄電池や、今後拡大するAC100Vを供給可能なハイブリッド車などの外部電源からの電力で、住宅内の機器を動作させることが可能になるという。
同社は、今回開発した機器・システムは家と車のCO2削減実現による「環境」への貢献や「節電」にも役立ち、非常時に「安全・安心」をもたらす技術とし、これらの機器・システムを新築住宅向けに供給してエネルギーの効率利用に役立てていくとしている。
ニュースリリース
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