照明や空調の運用改善や啓発活動での省エネ対策
若者の環境NGO「エコ・リーグ(全国青年環境連盟)」は2011年10月26日、「全国大学環境対策実施状況一斉調査2011」の調査結果による「エコ大学ランキング」で、全国総合第1位に名古屋大学、2位に岩手大学、3位に郡山女子大学・同短期大学部の入賞を発表した。
昨年度は総合5位だった名古屋大学は、空調システムの運用改善や設備機器の更新などで省エネを行うESCO事業を導入したことで、エネルギー消費量を前年度より大幅に削減。対策が難しい大規模総合大学において初めての総合第1位を獲得した。
ESCO事業を導入、他大学からも注目される名古屋大学
総合第2位の岩手大学は常に上位の成績を収めており、昨年度は総合6位だった郡山女子大学は、太陽光パネルによる自然エネルギーの積極的な導入など、省エネ・温暖化対策の推進により私立大学部門第1位、総合順位でも第3位となった。
「環境対策実施状況」部門では、東大サステイナブルキャンパスプロジェクト(TSCP)室を設置し、様々な対策を実施している東京大学が部門別第1位に。
一方、太陽電池モジュール1872枚を設置し一般家庭の約100世帯分の電力をキャンパス内で利用する東北公益文化大学や、全国の大学では最大規模の太陽光発電施設を導入している日本工業大学など、小規模私立大学で進む自然エネルギーの導入も注目される。
全国大学環境対策実施状況一斉調査2011/第3回エコ大学ランキング調査概要
【調査期間】2011年7・8月(各種エネルギー使用量の数値については2010年度の実績値)
【調査項目】エネルギー使用量、自然エネルギー導入量、環境対策実施率、組織体制、環境教育、学生との連携などに関する204項目
【調査方法】対象大学に対してアンケート票を送付、回答内容を集計・分析
【調査対象】国内744大学法人(大学院大学を含む)
【回答数】172校/有効回答数:167校
【評価方法】下記の4セクション、全98項目を1000点満点で評価
【第3回エコ大学ランキング総合順位】
第 1 位 名古屋大学 (575.5点)
第 2 位 岩手大学 (538.1点)
第 3 位 郡山女子大学・同短期大学部 (517.0点)
第 4 位 日本工業大学 (508.4点)
第 5 位 成蹊大学 (480.0点)
第 6 位 愛知教育大学 (469.1点)
第 7 位 三重大学 (467.2点)
第 8 位 フェリス女学院大学 (452.7点)
第 9 位 千葉大学 (452.1点)
第10 位 東京都市大学 (447.0点)
エコ大学ランキング | Campus Climate Challenge
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