エコカー多様化元年がもたらす「リユース」の潮流
E-グラフィックス コミュニケーションズ(株)の調査・研究専門部署である東京流通研究所は2日、変貌する国内マーケット動向に関する考察レポート『Topic in FOCUS』第4号を発表した。
同号では、「エコカー市場の最前線~エコカー多様化元年がもたらす「リユース」~」をテーマにEVに対する生活者の意識を聴取、今後のビジネスチャンスを模索するヒントを考察している。
同研究所は、3月の大震災以降の電力不足から節電対応を余儀なくされ、EV車にとって思わぬ影響が出ている背景から、一般生活者の声を確認すべく急遽アンケートを行った。この結果、意外にもEV車の支持/期待派が5対1で不安/慎重派を上回り、電力不足を問題とする人はいず、また支持/期待する理由は「エコ」「環境」「省エネ」「時代の流れ」となっていたという。
EV車やHV車はエネルギー再利用の省エネ、今後は
EV車やHV車は、駆動するために「蓄えた」エネルギーを充電式の乾電池のように簡単に引き出して「再利用(リユース)」ができる点で、従来のガソリン車や生活家電と決定的に異なり、これまでと違うニュアンスで「省エネ」と位置付ける。
そしてこれは、一方的にガソリンや電気を「消費」してきた今までの私たちの生活に存在しなかった発想で、新しいライフスタイルの出現を予感させるとする。
さらにレポートは、震災を期に市場の生活価値観が大きく変化する今、古きよき日本人の「勿体ない」精神が確実に見直されており、冬に向け節電意識が高まると予想される中、EV車は新しい形の「勿体ない」消費の象徴となれるだろうかと投げかける。
『Topic in FOCUS』第4号
http://e-gra.co.jp/pdf/trk_tif01_20111130.pdf発表記事
http://www.atpress.ne.jp/view/24246E-グラフィックス コミュニケーションズ(株)
http://e-gra.jp/