4社の共同開発
三浦工業株式会社、東京ガス株式会社、大阪ガス株式会社、および東邦ガス株式会社は、低燃焼時の出力を定格出力の25%まで低減することを可能とした「高効率簡易貫流ボイラ SQ-800ZU/1000ZU」を共同で開発した。
新型簡易貫流ボイラは、相当蒸発量800kg/hと1,000kg/hの2機種。各社は、平成24年2月から提案・販売する。ボイラの外形寸法は従来機と同じ。
新型簡易貫流ボイラの特長
最低出力を従来機の負荷率50%から25%にまで低減して従来より低負荷での燃焼を可能とし、ON/OFFが減少する。
また、エコノマイザ(排ガスの余熱でボイラの給水を加熱する装置)の構造についても伝熱面積を増やすことで、排ガスからの熱回収量を約10%向上させ、ボイラ効率(ボイラに供給された全熱量に対する発生蒸気が吸収した熱量の割合)を97%まで向上させました。
なぜ省エネになるのか
ボイラは、使用蒸気量が最低出力を下回らない範囲では燃焼量の切り替えにより蒸気量を調整するが、下回った場合はON/OFFにより蒸気量を調整する。
停止後再起動のとき、安全のためにボイラの炉内を換気する必要があり、熱が排気としてボイラ外に排出されるため、熱損失が発生する。そのため、ON/OFFを減少させることは、ボイラ運転の効率を高め省エネにつながる。
小型で軽量、運転資格が不要の簡易貫流ボイラは、クリーニング店から化学工場などまで幅広い分野で利用されている。
三浦工業株式会社
http://www.miuraz.co.jp/info/news/details.php?Key=227東京ガス
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20111201-02.html大阪ガス
http://www.osakagas.co.jp/company/press/pr_2011/1195345_4332.html東邦ガス
http://www.tohogas.co.jp/press/893.html