高コントラスト・高速動画応答性など低消費電力で実現
ソニーは、大画面・高画質に優れた次世代の自発光ディスプレイ“Crystal LED Display”を開発、米国のラスベガスで10日から開催の国際家電ショーに同品の試作機を参考出展した。LED光源を用いた自発光ディスプレイで55型フルHDの実現は、業界初という。
同機は、R(赤)/G(緑)/B(青)各色の極細LEDを、ディスプレイの前面にそれぞれ画素数分(フルHDで計約600万個)配列することで、光の利用効率を飛躍的に向上させたもの。
このため、既存の液晶ディスプレイやプラズマディスプレイと比べ、高コントラスト、広色域、高速動画応答性能、広視野角の豊かな映像表現を、低消費電力で実現できるとともに、ディスプレイ構造上の特徴から大画面化にも適している。
出展試作機では、同社の現行液晶ディスプレイに対し、明所コントラスト約3.5倍、色域約1.4倍、動画応答速度約10倍を実現した。同社は今後、業務用から民生用まで幅広いアプリケーションを考えており、有機ELの継続的な開発・商品化と並行し“Crystal LED Display”の実用化に向け取り組むとしている。
発表記事
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201201/12-005/index.htmlソニー(株)
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