太陽光パネル、低抵抗塗料など採用の省エネ船就航
日産自動車は30日、新たに省エネ型自動車運搬船として「日王丸」(全長:169.95m、総重量:11,400トン)を導入、マスコミに公開した。同社の国内での完成車や部品の海上輸送が目的で、(株)新来島どっくでの新造船となる。
同船には、内航船舶では初めての太陽光発電パネル、電子制御ディーゼル船舶エンジン、全艙内と居住区へのLED照明のほか、最新の低摩擦抵抗塗料や省エネ装置を採用しており、従来の同型船と比べ年間最大約1,400トンの燃料が節減でき、これはCO2排出量では約4,200トン減に相当するもの。
同船は、これまで同様に日産の商品車を中心に内航輸送を担ってきた日藤海運(株)が、関東(追浜)~近畿(神戸)~九州(苅田)までの主要海上航路で運用するが、この追加で航海数は6航海(従来は4航海)に増え、サービス向上に期待している。
なお日産は、中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム 2016」で業界をリードする”カーボンフットプリントの最小化”を目標に掲げており、ゼロ・エミッション車やエコカーの開発だけでなく、生産・物流・オフィス、販売過程でもCO2排出量の削減に取り組んでおり、今回導入の省エネ船は物流面で大きく貢献するものとしている。
発表記事
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2012/_STORY/120130-01-j.html「ニッサン・グリーンプログラム2016」詳細
http://www.nissan-global.com/JP/ENVIRONMENT/APPROACH/GREENPROGRAM/日産自動車(株)
http://www.nissan-global.com/JP/