三重県産木質チップを利用
三重県と中部電力(株)は、未利用間伐材などの木質バイオマスのエネルギ-利用を推進のため、三重県産木質チップと石炭との混合による混焼発電の実機試験を、中部電力(株)碧南火力発電所にて実施する。日程は、平成24年2月29日から3月4日の間で実施。
碧南火力発電所の操業状況等によっては、実施日の変更もあり。
(中部電力碧南火力発電所における実機試験の県産木質チップの供給のイメージ図)
(三重県お知らせ情報関連資料/中電実機試験の県産木質チップ供給)
すでに中部電力では、平成22年9月から碧南火力発電所で石炭に木質バイオマスを混合(約3%)する混焼発電を開始している。
試験の背景と、詳細
平成21年12月から三重県では、三重県産木質チップの供給を進めるため、中部電力と利用連絡会議を設置して検討を進めており、実現のために実機試験により三重県産木質チップの混焼発電利用としての適性を確認するため実施。
実験の行われる場所は
○所在地 愛知県碧南市港南町2丁目8番2
○碧南火力発電施設 5号機
○出力合計 410万kW(1~3号機:各70万kW、4,5号機:各100万kW)
(三重県お知らせ情報より)
試験では、石炭と県産木質チップを混合して、混焼発電を実施し微粉炭機による粉砕状況等を確認。50tの三重県産木質チップを使用し、2月29日に「ウッドピア木質バイオマス利用協同組合」から碧南火力発電所に直接搬入できるトレ-ラ-で運搬する。
間伐材は密集化する立木を間引く過程で発生する木材のことである。以前は足場材や木柵の材料などに多く用いられたが、金属製のものが採用されてから未利用の間伐材も多い、もしくは間伐されずに放置と言う現状もある。
価格の低迷により、事業者の撤退もあったが2000年代になると、地球温暖化や省エネなどで再生可エネルギーとして注目されている。原子力発電所の停止も相次ぐ中、費用対効果も求めていかなければならない。
三重県お知らせ情報
http://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/2012020392.htm中電実機試験の県産木質チップ供給
http://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/201202039220.pdf