サマータイム到来
サマータイムはデイライト・セービング・タイム(DST)とも呼ばれ、日照時間の長い夏の時間を有効に利用するために、現在の時刻に1時間加える制度。
アメリカでは3月11日の日曜日からサマータイムに変わり、11月まで続く。日本には余りなじみのない、サマータイムだが、果たして本当に有効なものなのだろうか?
時勢によりサマータイムも変化
このサマータイム制は、1918年まで歴史は遡るが、1986年からは4月の第1日曜日に始まり、10月の最終土曜日に終わると定められ、約20年間続けられてきた。
しかし、2007年に包括エネルギー法案によって、更なる省エネを達成する目的で、3月の第2日曜日から11月の第1日曜日までと、約1ヶ月ほど期間が延長された。
メリットとデメリット
サマータイムでは人々の外出する時間が長くなるので、照明や冷房などの電力消費を減少させる。明るいので、交通事故や犯罪を低下させる。また、人々の外出する機会が増えることで、購買力とつながり、経済効果も期待できるなどの利点がある。
しかしその反面、外出が多くなることから、車を運転する時間が長くなり、ガソリンの消費量も増加することが、懸念されている。特に今年はガソリンが高騰しているので、外出を控えれば、かえって電力の消費も増加するだろう。
今のところメリットを重視してのサマータイムであるが、アメリカ国民がこの制度を楽しんでいることも否定できない。
ナショナル・アトラス
http://www.nationalatlas.gov/articles/boundaries/a_savingtime.html